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2017.02.16

現役社内報担当者がお届け!(NTTPCコミュニケーションズ須釜俊江)
社内報との出会い(2)

社内報との出会い(2)

1月からスタートした現役社内報担当者によるブログ第2弾!!
『社内報との出会い(1)』についてはこちらをご覧ください。



とはいえ、何から手を付けようか? 少しの間途方に暮れたのも事実だ。
まず最初に頭に浮かんだのは、ここは紛れもなくおカタいNTTグループの会社の一つ。どういった文字面が「イケナイ境界線」かも予測がつかない。今まで半死状態とはいえ、それまでの広報誌の毛色もあっただろうし、しかも、この会社の社員がどんな情報を望んでいるかも不明。そもそも、私は全社の総合的な情報を持っているわけでもない。
そして社内報というからには、写真はつきもの。キャビネットの奥から、やっと見つけ出したデジタルカメラはとても古く、撮影のたびに保存に5秒くらいもかかるというシロモノで、電池の消費もあっという間。何もかもが手ごわいし、解決に時間がかかりそうなものばかり。

ただ、幸か不幸か、私の異動が4月1日だったということ。
この4月バカの日、たいていの会社では、新入社員の入社式があるということは、ウソではなく本当の話らしい。
新生社内報のメインのコンテンツとして、それを掲載することに決めた。

新入社員というのは、こういうときに役に立つ。彼らは絶対に逆らわない。写真撮影も拒否しないし、インタビューにも必ず応じるはずだ、と読んでのことである。
総務部にゴリ押しして、入社式に潜入したときは、正直こちらのほうがドキドキしていた。なにせ、初めての経験ということに加え、どういった方向性の社内報にするか、今後の計画などもなく、手探りで料理を始めてしまったからだ。もちろん、デジカメでの写真撮影の手法もわかっていなかったが、意識してかなりの枚数だけは撮影した。撮影中は「もう、後には戻れない」と、強く感じたのを今でも覚えている。 これが私の異動初日の出来事。

社内報の発行日は、昔から毎月19日(「トークの日」)、それまでに他の情報も収集しなくてはいけない。とうてい、入社式や新入社員の紹介だけでは、社内報にはならない。
いや、まてよ、4月といえば、会社の新年度のキックオフ的なものがあるはずだ。 と思い、周りの人たちに聞き込みを開始。その結果、同月の12日に開催されることが判明しだので、その内容も掲載することにした。後は、人事情報や周知事項などを掲載し、ヘッダーを含めデザインを一新することで、初回としては形になるか… と意気揚々に作業を進めた。

しかしそんなときに、ちょっとした事件があった。
今まで、社内の中でカメラを持って走り回っている人の姿など見かけたことがないし、ましてや取材をしているなどの話も聞いたことがない。これ、本当にイケるのか? 私が作るこの文化をここの会社は受け入れるのか? と自問自答しがなら、奮闘していたときのことだ。
どうせ作るのなら、できるだけたくさんの笑顔を掲載したいし、それは社員の顔のみならず、経営陣も同じ。
たまたま、当時の社長の写真が必要になり、社長室に入ったときのことである。もちろん、笑顔を撮影するために。
カメラを向けると、どうしてもカタくなり、証明写真用の顔しかもらえない。こっちはどうしても笑顔が欲しい。思い切った私は、
「社長、いいです~、あぁ、その感じ、ステキでーす! ナイス笑顔でーす!」など、 紀信先生のように、声をかけたらニヤっと笑って一言、
「君はボクをバカにしているのか?」。
この言葉は、今でも忘れられない。悔しくて悔しくて、心の中で思わず叫んだ、
「私の仕事をバカにしているのは、そっちだろ!」と。

もちろん、バカになんかしていない。こっちも必死だ。ただただ笑顔が欲しいだけ。社員は社長の笑顔がみたいし、怒っている顔などは見たくもない。
でも、私は負けずに撮影した。最後まで撮影しきった。全行程が終了し社長室を後にしたとたん、体中の力が抜けてしまい、ふらふらで汗だくだった。

このときはじめて、笑顔を撮影するということは、どれだけ難しいものかを、思い知らされた。そして同時に、こういった会社の文化・社風を変えられるのは、実は、私たちのようなコミュニケーターと呼ばれる人材ではないかとも、感じ始めていた。


おかげで、私も色々あってとても強くなった。
ひとりで未開の地を切り開くのは時間がかかるし、理解者と協力者も必要になってくる。ときに不安で叫びたくもなるし、アンチの存在があることも忘れてはいけない。 しかし今、これを読んでいる、そして悩みを抱えている社内報担当の皆さんは、決してあきらめないで欲しい。
「継続は力なり」。私は、この仕事を続けていて、毎日それを実感している。
継続することはとても難しく、たやすいことではない。
読んでもらえない、みんな言うことをきいてくれない、理解してくれない、何をどうやったら面白くなるのかわからない、うまく編集できない。と、あげればキリがない。
私も、皆さんと同じ悩みに直面し、自分なりに解決してきた。次回から、私なりの手法で解決してきた経験などをまじえ、皆さんに紹介できればと思っている。



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