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2017.04.20

現役社内報担当者がお届け!(NTTPCコミュニケーションズ須釜俊江)
社内報を発行するワケ

社内報を発行するワケ

「社内報とは何ぞや?」という問いに、即答できる社内報担当者はどのくらいいるだろう。

社内報発行の目的とはステキな言葉で表現すると、 経営方針の理解と周知徹底、企業文化・風土の醸成、組織の活性化、社内一体感の醸成、社内コミュニケーション活性化、従業員のモチベーションアップ、社内情報の共有、会社の状況の伝達、etc…。
社内報という媒体のみを使ってこれらの目的を成し遂げることは、一筋縄ではいかないことが想定できるだけに、尻込みをしてしまう社内報担当者も多いことだろう。

正直私は、目的というものをあまり考えないで作っている。それは考えるという行為を、私の脳みそが望んでいないという単純な理由からだ。
社内報とは継続発行してこそ、意味のあるものだと個人的には思う。

そして、考えないで進める私の制作手法は独特。それは自分の感性にまかせているということ。五感を研ぎ澄ませながら、まずは各職場に突入。そこでたくさんの人と接触しながら情報を得ることで、自然と頭の中に企画の骨格をはじめ、コンテンツの起承転結という世界が出来上がってくる。この企画・制作のスタイルはこれからもずっと変えない予定だ。

そして、たぶん私がすべきことは、社内報というツールを使って、日々仕事に追われる会社生活を、いかに楽しく社員に見せるか、そしてそれをどうやって感じてもらうか、ということを考えながら工夫して作るということ。読者である社員は私のお客さま。彼らに楽しんでもらうためには、社内報を作る過程で、自らが楽しんで作ることも忘れてはいけない。
おかげで私の頭の中は妄想が暴走して、人に見せられないものでいっぱいだ。

現時点での社内報の読者は、男女比率8:2、平均年齢43歳。
つまりメインとするターゲット層は、40代前半の愛すべきオッサンたち! 
しかし、そうは言っても私は一応女性なので、三面記事的なものには興味があるが、年に一度の発行頻度に抑えている。この手の記事はいろんな意味で頭を使うし、水面下での情報収集では芸能レポーターさながらに走り回るので、想像以上に稼働がかかる。
そういったことから、私の年齢と体力に鑑みて、三面記事は年末号のみの掲載としている。内容は実にくだらないのは言うまでもないが、けっこうインパクトもありウケもあるので、40代前半のオッサンたちは毎年この号を楽しみにしている。日頃の感謝の気持ちをちょっとだけこめて、期待に応えるべくこちらも奮闘するわけだ。
こんな記事でも読者の反響があると、こちらも俄然やる気が出る。 これが読者と私との、持ちつ持たれつのカンケイだと思う。

男女に限らず、40代前半ともなると共通の悩みは、おそらく「老眼」。
読者の体に優しいものを作っていくことも、私に与えられたミッションなのか。 実際、この執筆は「広告審査チーム」なるところで校閲・校了してもらってから、皆さんの目に触れることになるのだが、そのチームのメイン二人のオジサマの平均年齢は現在59歳。文字等級も大きくし、せめて目だけには優しい書き物にするべきなのか。
いや、こだわるところはそこではない。

話をもとにもどすと、会社という組織にはたくさんの人がいて、必ずひとりひとりに大切な役割が与えられている。やることも違えば考え方も違う人たちの集団。そして、会社の規模に関わらず、共通の大きな目的はただ一つ、売上げを伸ばし利益を上げること。
そう、私たちはそのために働いていることを忘れてはいけない。
社内報も例外ではなく、会社に何かしらの貢献をしなくてはいけない。しかし、社内報という性質上、外に出て営業をするわけでもなく、直接的に売上げに貢献する媒体でもないので、立ち位置がとても微妙と思われがちだ。

例えば、楽しい社内報がなくなったときのことを想像してみる。

社内での各担当の動きと社員の笑顔、はたまた経営陣の思いや会社が進むべき方向性、新たなプロジェクトや施策、そして、会社で何が起こっているのか全く分かりにくくなるだろうし、その情報を誰に聞いたらよいかも分からない。社員数が増えれば増えるほど、情報を入手することが困難になってくる。
つまり、社内報があることで、なんとなく会社全体のことがわかり、社員の頑張っている顔が見え、自分が掲載されれば嬉しいし、ホッとするコンテンツを読んで気持ちもリフレッシュして仕事も頑張れる。そういった安心できる職場環境を構成・提供する一つの要素として社内報が存在する。

社内報の制作は、人から「やりなさい」と言われて仕方がなく作ったり、専門の業者に外注してしまうと、担当者の思いが全くこもらないものに仕上がり、それを読んでもらっても共感は得られない。そして最終的には読まれないジャンクな社内報になってしまう。これは私が最も避けたいと思っていることだ。


さて、社内報担当者が少し安心する話をしたい。
それは、読者は社内報に対して、作家先生が書くような格好の良い文章表現などは、全く期待もしていなければ、望んでもいないということ。
むしろ、読者にとって聞き慣れた言葉や社内特有のワードや言い回しを使うことで、より多くのことを感じとったり理解してくれるはずだ。
背伸びをしない等身大の自分の言葉を使って、ちょっぴりフレンドリーを心掛けてみるのがよいかと思う。それが後々、それぞれの社内報の個性となって活きてくることにもなる。

それにしても、この仕事は毎日何かしらの締め切りに追われ、気持ちが休まらないし、ときに産みの苦しみも味わうことがある。
それでも私は自分しか作れないものを作って、伝え続ける。
This is my life!



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