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2017.10.19

現役社内報担当者がお届け!(NTTPCコミュニケーションズ須釜俊江)
閲読率アップのススメ(2)

閲読率アップのススメ(2)

前回に引き続き、今回もWeb版の社内報の閲読率アップのために実践できそうなことをピックアップしたい。
とはいえ、大げさな話でもなく、特別な技術を必要としない範囲で、できるところから取り組めばよし、と個人的には思っている。

◇特集主義を貫くべし

社内の情報をただ単に羅列しているだけの社内報は、読んでいてなんとなく退屈に思ってしまうのは皆同じだろう。そこで制作者としては、社内報に意思を持たせたいと感じている人も少なからずいると考えている。何を言いたいのかわからない社内報は、読み手はもちろんのこと、作り手側も退屈なのは事実。

そこで私がこだわっているのは、特集主義。つまり、毎号に「特集」コンテンツを掲載するということ。
これは制作者として「今が旬」「読者に絶対に知って(理解して)欲しいこと」という目線で選別されたコンテンツで、記事内容も少し濃い目に作られている。
とはいえ、毎月そんなに目新しく刺激的なものはないのも事実だが、ここぞまさしく制作・編集者の腕の見せ所。ここだけのハナシ、私はネタがなくても特集にしてしまうという、勝手な作戦を毎回決行している。

本当に小さいことで構わないし、クールで格好いいものでなくてもOK。
例えば、「○○サービスがプチリニューアル」、「○○の記入様式がかわりました!」、「○○について、意見を集めてみました」、「いまさら聞けない○○」など、知っておいて損はない情報というべきか、制作者自身が知っておくべきことを掲載するのが効果的と考えている。
それに加えて、関係者のコメント、苦労話、打ち合わせ風景の写真、関連イメージなど、特集全体をイメージさせる素材も一緒に掲載することで、不思議と特集らしく見えてくる。そしてタイトルの頭に「特集」とつけておくと、間違いなく特集になるという手法だ。

こうして、毎号に言いたいこと・意思を持たせるということも、社員の興味をひく要因でもあるので、アクセスアップにも繋がりやすい。

◇定番のコンテンツを設置すべし

バラエティに富んだ社内報は、もちろん読んでいて楽しい、そしてまた読みたくもなる。しかし、できるだけ多くの人に読んでもらうには、定番コンテンツを設置することも必要だ。例えば、経営情報、人事発令、CSR・CSV活動などがそうだ。
これらを毎号の定番コンテンツにすることで、「○○に関しては社内報に必ず掲載されている」と読者が認識するようになり、該当の情報が欲しいときは、必ず社内報にアクセスすることになる。中でも人事発令に関しては、該当者に簡単な自己紹介コメントをもらうようにしている。これは、コミュニケーションツールとしての役割を持たせるという純粋な理由からだ。
いつもの周知事項でも、こうして少しフレンドリーに見せることで、単なる業務連絡ではなくなり、より読んでもらいやすくなる。

◇未読者には催促メールを出すべし

社内報は読まれなくては作っている意味もない。
「うっかり」「忘れていた」「後で読もうと思ってそのまま」「なんだか忙しくて」などと、社員はさまざまな理由から、社内報を読み過ごしている場合がある。そんなときは遠慮せず、「読んでくださいね」とメールを出してみよう。未読者を簡単に抽出できるのも、Web媒体ならではの特長だ。催促メールを作って配信するのは、確かに面倒くさい作業ではあるが、これを含めての社内報発行だと個人的には考えている。経験上、このひと手間を継続することで、読むクセがつく人もいるのも確かだ。実際、社内報にしかない情報も山ほどあるので、読んでいないということは、後々本人も困ることが出てくる可能性が十分にある。そんなことを催促メールの文中に入れてみるのも、よいかもしれない。
我が社の場合は、社外にも発行しているので、「社内の人間が知らない情報を社外に出す」という行為は、可能な限り防ぎたいところ。とはいえ、アンチの存在があるのも忘れてはいけないが、そこはあまり考えなくてもよいと思う。

◇毎号にアンケートを設置すべし

社内報というのはある意味、冷静な目線で作られていると思う。作り手の感情移入はもちろんのこと、ウケ狙い、内輪ウケ、などはご法度だ。それ故に、読者はどんな記事に興味を持っているのか、また今後どんな内容のものを読みたがっているのか、を知る必要がある。ただし、読者の意向とは裏腹に、会社として周知・掲載しなくてはいけない案件も多々あるのも事実。それらを含め、読者の思いを知ることも、発行者の役割であると考えている。つまり、より良いコンテンツを作っていくには、読者の意見が必要で、それをしないことには、独りよがりの記事が出来上がるという結果になってしまう。

我が社の場合ももちろんアンケートを毎号に設置し、あえて無記名のアンケートとしている。それはアンケートに対するハードルを少しでも下げたいと思ってのこと。もちろん、名前を明記してくる人もいるので、それをきっかけコミュニケーションが始まることもある。読者は厳しいしシビアだし、ときに好き勝手なことを言ってくるが、それでいいのだ。それは社内報に対して少しでも興味があるという証拠。読者からの意見がなくなってしまっては、改善の余地もない。アンケートというのは、結果云々ではなく、設置することに意味があると個人的には考えている。次号のネタもそこから生まれることが多々あるのも事実。
アンケートはシステム的にちょっと、、、という声も聞こえてきそうだが、世の中には無料で便利なものが沢山あるので、トライするつもりで利用してみるのも良いかもしれない。


閲読率はある程度上がったら、そこから先はなかなかアップしにくい。
社内報とは社内のコミュニケーションツールでもあるし、作る側はコミュニケーターの役割を持つことになる。この仕事は社員全員を、タテ・ヨコ・ナナメに繋げるものであり、それゆえに、できるだけ多くの人が読みたくなる媒体にするべきだと強く思う。



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